月経困難症

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月経困難症とは、生理痛がひどくて起きていられないようになり、下腹部痛、腰痛など一般に月経痛とよばれる症状に加え、おなかの張る感じ、吐き気、頭痛、疲労・脱力感、食欲不振、いらいら、下痢および憂うつなども含まれます。学校や仕事などだけでなく日常生活にも大きな影響を与えてしまいます。生理の量や期間に異常を感じる場合もありますが、排卵を伴わない月経のときには月経痛は起こりづらい、と言われています。

月経困難症には、機能性と器質性の2種類があります。

機能性月経困難症(原因疾患がない)

特に原因となる病気がないものを機能性月経困難症といい、初経後1〜2年から始まることが多いといわれます。原因疾患がないことから「原発性月経困難症」ともいわれます。
月経困難症を訴える人の4割以上を占めます。

器質性月経困難症(原因疾患がある)

原因疾患があるために起こる月経困難症を「器質性月経困難症」といいます。生理痛が長く続く場合や、生理後まで続く場合は、子宮に何らかの病気がある可能性が高くなります。
または原因疾患に続いて起こる事から「続発性月経困難症」ともいわれます。初経後5年以上経過してから発症することが多いといわれます。
原因となる疾患は下記の通りで、これらの疾患を複数合併しているケースも珍しくありません。

  子宮内膜症 子宮筋腫 子宮腺筋症
発症時期 20~40代 30代以降に多い 40代以降に多い
放置すると 卵巣のう胞や腹膜癒着を起こしやすい 腫瘍の増大や貧血の進行がみられやすい。ときに変性する。閉経後は縮小する 貧血の進行。特に生理中の耐えがたい痛みの進行、子宮の腫大
痛みの特徴 生理痛、性交痛、腰痛 生理痛、下腹部痛、腰痛 強い生理痛、腰痛
その他の症状 不妊になりやすい 過多月経、貧血 過多月経、貧血
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健康クラブ-KENKOclub

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