男女共に薄毛の原因の一つとして必要な栄養素の不足などがあると言われています。
一般的には極端な偏った食生活等でなければ薄毛が進行したりはしないでしょう。例えば、良くある薄毛対策に亜鉛サプリなども同様で、通常な食生活を送っていれば亜鉛不足により薄毛になるのは考えにくいモノです。
しかしながら、体に必要な栄養素は胃腸から消化吸収されますので小腸や大腸に問題があればバランスの良い食事をしていても体に異常を来すこともあります。例えば、病院でに胃腸不良の原因を見つけられないが「腹痛、下痢、便秘、膨満感、ガス、嘔吐など」の症状が慢性的に出ている人がいます。
大きな病気ではないので一安心でも、胃腸の不良が薄毛や肥満などを誘発するのは知られています。
胃腸の不調が薄毛や肥満などが不健康の原因の一つ

このように病院にいってもお腹の調子が一向に改善せず、とりあえずつけられるのが病名が「過敏性腸症候群」や「機能性胃腸障害」かも?と診断されるでしょう。
医師でも明確な原因が分からなく胃腸が不調な時には原因をストレスなどとしても胃腸薬などの腸の状態を整える薬が処方されるかと思います。
このような胃腸の問題による食生活に支障があり、更なるストレスを受けて症状が悪化するなどで悪循環が発生しるかもしれません。そして、積もり積もった不具合により、疲労が蓄しし、髪の抜け毛が増加したり、脂肪が蓄積しやすくなったりします。そして、近年、注目されているの胃腸に「発酵性質」のストレスを与える食べ物をFODMAP(フォドマップ)という食べ物(糖類)で区分けをして胃腸の状態を改善する方法になります。
FODMAPでお腹の不調の原因を軽減

ここでは原因がわからないお腹不調として注目されているのがFODMAP(フォドマップ)です。
このFODMAPとは小腸で吸収されず、大腸で発酵しやすい性質を有する糖質の総称になります。

用語としては高いFODMAPの性質がある食材(糖類)がお腹を不調にするとされています。
ですので、低いレベルのFODMAP食材を選択して胃腸を状態を改善しましょう。
通常は殆どの食べ物は小腸で消化吸収を終えて、大腸に流れます。ですが胃腸が何らかの理由で不調の場合は、まだ未消化の食べ物が大腸に送り込まれる事になり「発酵」することでお腹に不調を及ぼすと考えられています。
FODMAPの頭字語の説明
- F = 発酵性(以下、糖類で発酵しやすい)
- O = オリゴ糖
オリゴ糖は白砂糖等比較すると消化されにくく、カロリー/甘さが控えめで太りにくいと言えます。
腸でほとんど吸収されず腸内で、しばしば過剰な発酵が起こります。
単糖が2~10個程つながった糖は「オリゴ糖」と呼ばれます。二糖類と区別するため、単糖が3~10個程つながったものを指すこともあります。
- D = 二糖類 (ラクトース)
「単糖」が2つくっついたショ糖や乳糖などを「二糖」と呼び、これらをまとめて「二糖類」と呼びます。過敏性腸症候群(IBS)の人は、乳糖を消化する酵素であるラクターゼが欠乏していることがよくあります。
一方、乳糖は 1 日 6g まで許容できます。これは牛乳 125ml に相当します。
- M = 単糖類
糖の最小単位であるブドウ糖(グルコース)や果糖(フルクトース)などを「単糖」と呼び、これらをまとめて「単糖類」と呼びます。
果糖が吸収されるためにはブドウ糖(グルコース)が必要です。そのため、ブドウ糖に対して過剰に摂取すると吸収が遅くなります。3 人に 1 人が果糖(フルクトース)の吸収に問題を抱えています。一方、過剰な果糖に対してより敏感な人もいます。これは過敏性腸症候群(IBS)に苦しんでいる人の場合です。
- A = And
- P = 糖アルコール
糖アルコールは、甘いだけでなく、食品加工面で優れた物理的・化学的特長をもちます。還元麦芽糖水飴やキシリトールなどがこれに含まれます。おだやかな甘味が特徴で、体内で消化吸収されにくいので低カロリー素材として使用されています。また、水分を保って食品の日持ちを良くしたり、着色しにくい食品の品質保持改良に利用されています。その他、化粧品、医薬品、病者用食品等幅広く利用されています。
主だったFODMAPを食材で分類してみました。
穀 類 | 大麦、小麦、ライ麦 | とうもろこし | 米、玄米 | タピオカ |
パン | ピザ | そば(10割) | オートミール | |
ラーメン | お好み焼き | オート麦 | こんにゃくめん | |
パスタ | たこ焼き | タコス | 米粉類 | |
うどん | シリアル | コーンスターチ | ビーフン | |
そうめん | 洋菓子類など | ポップコーン | フォーなど | |
野 菜 ・ い も 類 | アスパラガス | ごぼう | なす | しょうが |
豆類 | セロリ | トマト | オクラ | |
納豆 | キムチ | ブロッコリー | レタス | |
ゴーヤ | フライドポテト | にんじん | たけのこ | |
ねぎ | きくいも | ピーマン | もやし | |
玉ねぎ | さつまいも | ほうれん草 | チンゲン菜 | |
にんにく | たろいも | かぼちゃ | 白菜 | |
ニラ | マッシュルーム | きゅうり | かぶ | |
カリフラワー | らっきょうなど | じゃがいも | キャベツなど | |
調 味 料 ・ そ の 他 | はちみつ | カレーソース | マヨネーズ | ソース |
オリゴ糖 | ブイヨン | オリーブオイル | マーマレード | |
果糖ブドウ糖液糖 | 固形スープの素 | 酢 | ピーナッツバター | |
ソルビトール | 絹ごし豆腐 | トマト缶詰 | メープルシロップ | |
キシリトール | バルサミコ酢 | ココア | 豆腐 | |
トマトケチャップ | 豆乳(大豆由来) | ココナッツオイル | 豆乳(大豆抽出物由来) | |
バーベキューソース | カスタードなど | 魚油、キャノーラ油 | 味噌など | |
乳 製 品 | 牛乳 | カッテージチーズ | バター | ゴルゴンゾーラチーズ |
ヨーグルト | ブルーチーズ | マーガリン | モッツァレラチーズ | |
アイスクリーム | クリームチーズ | アーモンドミルク | パルメザンチーズ | |
ミルクチョコレート | プリン | カマンベールチーズ | ブリーチーズ | |
プロセスチーズ | コンデンスミルク | チェダーチーズ | バターチーズなど | |
果 物 | りんご | 西洋なし | バナナ | きんかん |
スイカ | パパイヤ | いちご | パイナップル | |
あんず | さくらんぼ | ココナッツ | ライム | |
もも | 干しぶどう | ぶどう | ラズベリー | |
なし | プルーン | メロン | ブルーベリー | |
グレープフルーツ | いちじく | キウイ | クランベリー | |
アボカド | プラム | オレンジ | スターフルーツ | |
ライチ | マンゴー | みかん | ドリアン | |
柿 | ドライフルーツ | レモン | ドラゴンフルーツ | |
飲 み 物 | りんごジュース | チャイ | 紅茶 | ウォッカ |
マンゴージュース | カモミールティー | コーヒー | ウイスキー | |
オレンジジュース | はちみつ入りジュース | 緑茶 | 甘くないワイン | |
梨ジュース | エナジードリンク | レモンジュース | タピオカティー | |
レモネード(加糖) | マルチビタミンジュース | ライムジュース | チャイ(薄いもの) | |
ウーロン茶 | ラム酒 | クランベリージュース | レモネード(無糖) | |
ハーブティー | 甘いワイン | ビール | 水 | |
麦芽コーヒー | りんご酒など | ジン | 日本酒など | |
肉 類 | 魚の缶詰 | 肉全般(ハムベーコンも) | 卵 | |
ソーセージ | 魚介類全般 | |||
ナ ッ ツ 等 | カシューナッツ | あんこ | アーモンド(10粒以下) | 栗 |
ピスタチオ | きな粉 | ピーナッツ | バジル | |
アーモンド(20粒以上) | わさびなど | ヘーゼルナッツ | カレー粉 | |
あずき | くるみ | 唐辛子など | ||
https://www.gastroconsa.com/patient-education/irritable-bowel-syndrome/low-fodmap-diet/ |
主だったところでは主食となり大量にとる可能性がある「粉モノ」を「米」に置き換えるだけで、かなりお腹に優しい改善出来るはずです。
納豆やヨーグルト等の健康食品がお腹が髪に悪影響

ヨーグルト、納豆、味噌、キムチなどのお腹に「善玉菌」を増加させてくれる健康食品と思いきや、これは実は高レベルFODMAPに分類されます。
もしかしたら、これらがあなたの肥満や薄毛の原因となっているかもしれません。

胃腸障害が改善するまでFODMAP を多く含む食品の摂取を制限します。
人にもよりますが、改善するまで2週間から2ヶ月ほどかかります。
健康的な胃腸であれば本来はヨーグルトや納豆などが胃腸によく健康食材とされています。
髪の毛の健康や肥満の改善などで、一般的に健康食品と呼ばれる納豆やヨーグルトなどが、時と場合によっては脂肪を蓄積させたり、抜け毛を増加させる要因の一つであったりします。
ですが、この過敏性腸症候群などの原因が良くわからない胃腸が弱っている時は高FODMAPを疑ってみてください。
高FODMAPの身体と毛髪への影響
お腹の不調は健康に必要な栄養素の消化吸収に悪影響を与え身体や皮膚や毛髪などの健康状態が悪くなります。当然、抜け毛が増加し、皮膚や筋肉などが衰え、新陳代謝も低下する事で食べたものが脂肪でたまりやすく、髪の毛の発毛、育毛条件も悪くなってきます。
筋力に低下かから体力低下から運動不足やストレスなどと悪循環で、抜け毛を増やしし薄毛が進行しやすくなります。
低FODMAP食で髪の毛に栄養が行きやすくする

まずは普段、多く取り過ぎていた高いFODMAP食材を少しずつ減らすだけでも状態が改善する事が分かっています。いきなり全ての高いレベルのFODMAP食材を禁止にしなくても大丈夫です。
食品の中でも相性があるので、毎日、「何を食べて、お腹の調子はどうだったか?」を記録しておく事をおススメいたします。避ける事でお腹の状態が改善するようならば「その食材」が恐らくあなたにとっての「高FODMAP食材」の可能性が大です。
お腹が不調などで更にストレスを受け症状が悪化するなど悪循環で更に髪の毛の抜け毛が増加する事もあるようです。
そして近年、知られてきたのが、これら不調の原因としてFODMAP(フォドマップ)が注目されています。
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