薄毛治療薬には大きく分けると2種類あります。たくさんの製品があるので迷うかもしれませんが「生やせる」と「抜けなくする」の2種類ではないでしょうか。本来はまずは抜けるのを予防するのが正しい治療方法なのですが、少なくない人が「抜ける以上に生やしたい」方法を選択されてもいいます。
医薬品であれば効果があるが副作用も心配であり、ドラッグストア製品だと、効果が曖昧や微小だが手軽にできる等があります。
製品的にはたくさんあって迷うかもしれませんが、広告に迷わされることなく、まずは間違いが無い定番の製品の中から選んで薄毛治療を開始すれば間違いはありません。
定番の薄毛治療薬の種類(女性も使用可能あり)

薄毛治療薬の基本2つの基本効果が「抜け毛予防」「発毛促進(育毛)」になります。
そして、この「抜け毛予防」は男性専用のお薬としてAGA(男性型脱毛症)の治療薬として利用されています。
残念ながら「抜け毛予防」の医薬品は女性には効果が確認されていませんが、「発毛促進(育毛)」の製品は男女兼用で女性も利用されています。
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効果 | 抜け毛を防ぐ | 抜け毛を防ぐ | 発毛を促す | 発毛を促す |
使い方 | 1日1錠(1mg) 服用 |
1日1錠(0.5mg) 服用 |
1日2回頭皮に 塗る |
1日1錠(2.5~10㎎)服用 |
成分名 | フィナステリド | デュタステリド | ミノキシジル | ミノキシジル |
主な副作用 | 肝機能障害、 性欲減少など |
肝機能障害、 性欲減少など |
頭皮のかゆみ、 かぶれなど |
多毛症、動悸、 胸の痛みなど |
通販価格 (1ヵ月) |
2,000円~3,000円 | 2,500円~9,000円 | 3,000円~7,000円 | 2,000円~5,000円 |
女性使用 | 女性使用が不可![]() |
女性使用が不可![]() |
男女使用が可![]() |
男女使用が可![]() |
詳細 リンク |
詳細確認 | 詳細確認 | 詳細確認 | 詳細確認 |
特に男性は2つの種類(「抜け毛予防」「発毛促進」)を併用しての薄毛治療が一番ポピュラーでは無いでしょうか。
フィンペシア(フィナステリド系)-男性用(抜け毛予防)

商品名 | フィンペシア 1㎎ |
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成分名 | フィナステリド |
効果 | 抜け毛を防ぐ |
作用 | 5αリダクターゼII型を抑制 |
副作用 | 肝機能障害、性欲減少など |
費用相場 | 2,000円~3,000円 |
注意点 | 女性は服用できない |
その他 | クリニック処方ならば「プロペシア」と同じ成分です。 |
世界初のAGA治療薬であり、芸能人が薄毛治療に選択されたとして一般的となったスタンダードな男性向けの薄毛治療薬です。
特にフィンペシア製品は多くのメーカーから発売されているので迷われる原因になるでしょう。

例えば以下の製品はどれも「シルデナフィル(抜け毛予防)」製品です。
メーカーやパッケージが違うだけで中身の成分は同じです。
もし、どれを買おうか迷われるようならば価格で選んでも良いでしょう。
![]() | 製品名:フィンカー メーカ:シプラ社 | ![]() | 製品名:プロスカー メーカ:MSD社 |
![]() | 製品名:リシット メーカ:RexMedical社 | ![]() | 製品名:フィナロ メーカ:インタス社 |
![]() | 製品名:プロペシア メーカ:MSD社 | ![]() | 製品名:フィンペシア メーカ:シプラ社 |
ここでは日本でよく売れている「フィンペシア」を例に挙げて説明をしていますが、上記の製品のどれも「5αリダクターゼ」という男性特有のホルモン異常により抜け毛促進を抑える改善する効果があります。
5αリダクターゼは、男性ホルモンを悪玉ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換する物質です。5αリダクターゼのはたらきを抑えることで、薄毛を促すDHTも減少し、薄毛が改善されます。
5αリダクターゼはⅠ型とⅡ型がありますが、プロペシアは特にⅡ型に有効です。
*簡易な説明としては、Ⅱ型は頭頂部とオデコの生え際に作用。Ⅰ型は頭全体に作用で一見、Ⅰ型が良いと思われますが、男性の薄毛は頭頂部とオデコに現れるのでⅡ型で十分だという意見も多くあります。
アボダート(日本名:ザガーロ)-男性用(抜け毛予防)

商品名 | アボダート(Avodart)0.5mg |
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成分名 | デュタステリド |
効果 | 抜け毛を防ぐ |
作用 | 5αリダクターゼⅠ型・II型を抑制 |
副作用 | 肝機能障害、性欲減少など |
費用相場 | 2,500円~9,000円 |
注意点 | 女性は服用できない |
その他 | クリニック処方ならば「ザガーロ」と同じ成分です。 |
アボダートも、上記で説明したフィンペシア(フィナステリド)と同じ効能で「5αリダクターゼ」のはたらきを抑え、DHTの発生を減少させることでAGAを改善します。
アボダートの特異点は薄毛の原因である5αリダクターゼのうちⅠ型・Ⅱ型どちらにも効果があること。
そのため、「フィナステリド系で効果がを感じられなかった」という方におすすめです。
ミノキシジル外用薬-男女兼用(発毛促進(育毛))

商品名 | ミノキシートップ外用薬 10% |
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成分名 | ミノキシジル |
効果 | 発毛促進 |
作用 | 血管拡張・髪の毛の成長を促す |
副作用 | 頭皮のかゆみ、かぶれなど |
費用相場 | 3,000円~7,000円 |
注意点 | 女性も使用可能 海外通販ですと国内では無い10%濃度があり。 |
その他 | 頭皮が敏感な人は低濃度タイプから始めるのも良いかもしれません。 *もちろん低濃度ですと効果が弱くなります。 |
主成分ミノキシジル製品には外用タイプと内服タイプの2種類があります。
こちらの商品は頭皮に塗る事で発毛を促すタイプのお薬です。
ミノキシジルには血管を拡張する作用があり、これによって髪の細胞に栄養が行き届き発毛を促進させます。
市販で販売されているものなら、大正製薬の「リアップ」などが有名かと思いますが、国内製品は濃度が5%までの規制があります。
海外では高濃度な10%等があり更に高い効果で利用が出来るようです。
もしリアップ等、ドラッグストアのと同じ外用タイプのミノキシジルをご希望でしたら、価格は五分の一で大変リーズナブルに長期間利用できる製品もあります。

また、ミノキシジルは外用、服用共に女性でも使用可能で薄毛治療中でも手軽に試すことができる薬です。
ミノキシジル内服薬-男女兼用(発毛促進(育毛))

商品名 | ミノタブ内服薬 |
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成分名 | ミノキシジル |
効果 | 発毛促進 |
作用 | 血管拡張・髪の毛の成長を促す |
副作用 | 多毛症、動悸、胸の痛みなど |
費用相場 | 2,000円~5,000円 |
注意点 | 女性も使用可能 海外通販ですと国内では無い10%濃度があり。 |
その他 | 効果が強い反面、体全体に発毛作用が発揮されるので毛深くなる恐れがあります。 *しかし、服用を止めれば発毛効果も止まるので心配は少ないかと思います。 |
ミノキシジルの内服薬(飲み薬)も、外用薬と同様に発毛促進の効果があります。
元々、ミノキシジルは服用により発毛効果がある事が発見されて、外用に転用された経緯があります。
ミノキシジル内服薬は、身体の内から作用するため、外用薬より高い発毛効果が得られると言われています。
ミノキシジルは元々、血管拡張薬の作用を持ち高血圧などの患者に利用されているので、副作用としての発毛効果という位置づけかもしれません。
ですので、健康体の人ならばリスクは小さいのですが、元々、血圧に異常がある人が服用されるなどがあれば、命に関わる可能性もあり日本国内では内服タイプは承認されていません。
そのため通販では購入が可能ですが、国内クリニックでは取り扱いされてない場合があります。
*通院治療をご希望な方は先に確認をしてから診察に向かう事をおススメいたします。
症状に合わせた薄毛治療薬の選び方
薄毛のお薬の説明をしてきましたが、それでもまだ迷うようでしたら以下の組み合わせをおススメいたします。
多少な無理でも頭髪は守りたい

とにかく少しでも早く抜け毛を止めてフサフサな毛髪状態に戻したい。また、副作用のリスクについても理解しており、稀に起きるとされる副作用とも向き合って薄毛治療に挑みたいという人には。
・アボダート(デュタステリド)
・ミノキシジル(内服)
・ミノキシジル(外用)
まずは、「アボダート」は通販市場でも値段が高めですが、効果がフィナステリド系の1.5倍の強い効果があるとされています。効果が高いという事は副作用が起きる可能性が比較的に高いと考えられています。
ミノキシジルには内服、外用があり、特に内服タイプは効果が高いのですが、元々が高血圧用の薬であり、副作用や取り扱いが特に注意が必要な薬剤です。内服タイプのミノキシジルの効能の血管拡張の作用は、不健康な方には大きなリスクとなる場合があります。
外用タイプのミノキシジルは効果が弱いので補助的に使われれば、更に高い薄毛の治療効果が期待できます。
とにかく安全に薄毛治療をしたい(男性)

薄毛の改善をしたいが安全第一ならば、フィンペシア一択で補助的にミノキシジルの外用が良いでしょう。とにかく男性向けの薄毛治療では抜け毛予防効果のフィンペシアかアボダートのどちらかが必要になります。男性型脱毛症は病気ですので、いくらミノキシジル(内服、外用)を使用していも、元気に発毛しても、抜ける症状で髪の毛がすぐに抜け落ちてしまいます。
やっぱり男性薄毛は定番の抜け毛予防から!!
定番製品についていくつか紹介させて頂きました。繰り返しになりますが特に男性の薄毛対策は抜け毛の予防が重要です。
薄毛の症状にもよりますが、薄毛でも「発毛力、育毛力」が十分である人もいます。これは、健康な毛髪状態ですがAGA(男性型脱毛症)という症状から髪の毛が生えた傍から抜けてしまうのです。
抜ける症状を治療できる「フィナステリド」や「デュタステリド」を使わなければ「生えては抜けて」のループ状態となっていきます。
そして、悲しいことに「この生え変わりのループ」は無限で繰り返すことは出来ません。
毛根の再生では毛根内の「毛乳頭が細胞分裂をして発毛」を繰り返しますが、この「細胞分裂」は限界値があり、いずれ死滅してしまうのです。

一般的に細胞分裂は50回が限界値と言われています。
通常の毛髪は最大6年の寿命ですが、AGAの脱毛症患者ですと数か月という事もあるようです。
女性への薄毛治療は発毛力を補う

女性の場合においける薄毛の改善に役立つ医薬品というとミノキシジル一択になりますが、経済的に余裕がありお体にお自身がある場合は、外用と服用の併用が効果が高くなります。
女性に限らず頭皮が弱い方は低濃度から、または外用のみの利用も効果があります。
その他、女性への薄毛対策としては女性ホルモンの改善などもあり試してみる価値もあります。
特に男性は男性ホルモンの問題で抜ける症状が出るのが一般的ですので、まず必要なのは抜け毛の症状を抑える事です。ドラッグストアーの外用タイプの薄毛治療薬には、抜け毛を予防する強い効果の製品はありません。皆様にも賢く薄毛治療をして欲しいです。
これさえ見れば、失敗することなくAGA治療をはじめることができます。
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