健康ひろば

肝臓に薬の副作用が出るリスク、ゲノム情報から予測

肝臓に薬の副作用が出るリスク、ゲノム情報から予測

どんな薬にも、大小なり副作用が存在します。

肝臓では体に取り入れられた様々な物質の代謝や解毒を行っている為、薬だけでなくサプリメントや漢方、健康食品でも問題が起こりえます。


肝臓に薬の副作用が出るリスクをゲノム情報から予測する。そんな研究成果を東京医科歯科大と武田薬品工業などのチームが発表した。
薬の開発などに生かせる可能性があるという。米医学誌「ネイチャーメディシン」に8日、掲載された。

薬の副作用の一つ「薬剤性肝障害」は、使われた薬を分解する肝臓に炎症が生じる。1万~10万人に1人に起き、発疹や発熱などの症状が出るほか、重症化して亡くなる場合もある。
東京医科歯科大の武部貴則教授(幹細胞生物学)らは、150種類以上の薬に対して薬剤性肝障害を発症した約850人のゲノム情報を分析。どんな遺伝子を持っていると、薬剤性肝障害を起こしやすいのかを算出した指標(ポリジェニックリスクスコア)をつくった。

そのうえで、人のiPS細胞からつくったミニ肝臓などを26人分用意。12種類の薬を投与して死滅した細胞の数を比べると、指標で薬剤性肝障害のリスクが高いとされた遺伝子をもつ人ほど、死滅数が多かった。薬剤性肝障害の一因となる遺伝子も特定できた。

iPS細胞からつくったミニ肝臓の細胞。薬を投与した時の反応を調べるため、染色してある

iPS細胞からつくったミニ肝臓の細胞。薬を投与した時の反応を調べるため、染色してある


薬剤性肝障害の症状は?

・ほとんどの方は症状がなく、軽度の肝障害が多い。

・肝機能障害が強かったり、長引いたりすると、「倦怠感」、「発熱」、「発疹」、「吐き気・嘔吐」、「かゆみ」などの症状が出ることがある。

・放っておくと重症化し、「黄疸」や「脳症」、命に関わる「肝炎(劇症肝炎)」を起こすおそれもあり、異常がある場合は早めの対処が大切。

国内での健康食品による薬物性肝障害の原因として報告されているもの
・ウコン、アガリクス、プロポリス、クロレラ、ノニ、スクワレンなど。

ウコン:

•カレー粉などに含まれるターメリック(ショウガ科の多年草)
• 食品摂取に比べ、手軽に連日・過量に摂取できてしまうため肝障害 のリスクが高くなりやすい。
• 自己免疫性肝炎の発症も報告されている。
• 鉄が多く含まれているため、連日の摂取で鉄が蓄積する ことにより「C型肝炎の悪化」につながる可能性がある。 

アガリスク:

• 日本名:ヒメマツタケ
• 抗腫瘍効果、免疫賦活作用があるとされがん患者に多く利用。
• 劇症肝炎など重篤な肝障害の報告もあり。

プロポリス:

• 蜜蝋とも呼ばれ、抗菌作用があるとされている。
• 180種以上の栄養成分が含まれ、蜂の生息域によってはア レルギーを発症しやすい成分を含む。
• 接触性皮膚炎や肝障害、血液凝固系の異常を発症した例も報告さ れている。

クロレラ:

• 藻の1種で、栄養価の高さから健康食品として多く流通している。
• 過去には製造過程で出る成分が光線過敏症を引き起こし問題と なった。
• 急性肝不全となった症例も報告されている。

ニノ:

• 常緑樹(じょうりょくじゅ)の果実
• 抗酸化能、免疫刺激及び抗腫瘍能があるとされている。
• カリウムなどを多く含み肝毒性を表す可能性がある。

スクワレン:

• サメ類の肝油から精製される不飽和脂肪酸の一種

海外では、

・グルコサミン、ハーブ系健康食品で肝障害の報告あります。


海外の医薬品も国内の処方箋と同様に身体に異常がありましたら医師に相談が必要です。





海外の医薬品も国内の処方箋と同様に身体に異常がありましたら医師に相談が必要です。

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