主な性感染症
主な性感染症
・淋病(咽頭の感染も含む) |
・クラミジア(咽頭の感染も含む) |
・梅毒(第1期・第2期) |
・性器ヘルペス |
・ヒト・パピローマ・ウイルス |
・尖圭コンジローム |
・トリコモナス | ・カンジダ | ・毛じらみ |
・雑菌性尿道炎 | ・AIDS | ・B型肝炎 |
淋病(咽頭の感染も含む)
クラミジア(咽頭の感染も含む)
感染してから症状が出るまで:1~4週間程度 治療期間:最低2週間
感染する可能性が非常に高い性感染症です。
感染すると、男性は尿道に痛みやむずがゆさをおぼえるようになります。
女性は症状が軽いため、感染に気づかないケースが多いようです。そのため、早期に発見することが重要になります。
梅毒(第1期・第2期)
感染してから症状が出るまで:3週間程度 治療期間:2~3ヶ月程度
皮ふや粘膜の小さな傷から、トレポネーマという病原菌が侵入することで発症する性感染症です。
第1期は感染部位に痛みをともなわない硬いしこりができ、第2期になると発熱、全身の倦怠感など全身症状と共に全身(特に手足)に小さな斑点が多数出てきます。
男女とも症状が出ないタイプがあり、この場合は専用の血液検査で判明することが多いようです。
性器ヘルペス
潜伏期間:3日~1週間程度 治療期間:症状によって異なる(何度でも再発の可能性あり)
ヘルペスの病変部と接触することにより発症する性感染症です。
男女とも性器に小さな水泡が多数でき、痛みとかゆみが続きます。放置しても2~4週間程度で自然に治る。
ヘルペスに一度感染してしまうと、その後はウイルスを死滅させることができません。ただし、再発を抑える治療を行うことは可能となっています。
ヒト・パピローマ・ウイルス
感染してから症状が出るまで:数ヶ月~数年程度 治療期間:薬剤開発中
女性のほとんどが一生に一度は感染するといわれているウイルスです。性交渉によって感染しますが、ほとんどの場合は免疫力によってすぐに消滅します。
しかし、まれに消滅せずに残ってしまうケースがあり、そのまま放置すると良性の場合「尖圭コンジローム」の原因となり、悪性の場合「子宮頸癌」の原因となります。
尖圭コンジローム
感染してから症状が出るまで:1~3週間程度 治療期間:最低1~2週間
トリコモナスは、トリコモナス原虫の感染によって発症する性感染症です。下着やタオルなどを介して感染することがあります。
女性の場合、外陰部にかゆみや灼熱感があったり、おりものが増えたりします。
男性の場合は排尿時に軽い痛みをともないますが、自覚症状がないのが殆どです。
軟膏の塗布や内服薬によって治療します。
カンジダ
感染してから症状が出るまで:何年にも及ぶことがある 治療期間:最低1週間
カンジダは、体内にも存在するカンジダという真菌によって発症します。他の性感染症とは異なり、ストレスなどの体調の変化によって自然発症することがある病気です。
男性は症状が出る事は少ない。女性の方が発症する確率が高く、外陰部が赤く腫れ、かゆみなどとおりものの増加の症状が出ます。
定期的なちつ洗浄や軟膏の塗布によって治療します。
毛じらみ
感性してから症状が出るまで:不定(1~2ヵ月位が多い) 治療期間:2~3週間
陰毛に限らず肛門周囲、腋毛、胸毛、すね毛など、さらにまつ毛や眉毛に至るまで感染します。
稀ではありますが頭髪にも感染します。症状は毛じらみへのアレルギー反応が関係しているようで、まったく痒みを感じない人もいるようです。
体毛を処理し薬の散布や専用のシャンプーで駆除します。自然治癒する事はありません。
雑菌性尿道炎
感染してから症状が出るまで:1~10日程度 治療期間:最低1~2週間
汚れた手のまま性器に触れると、傷口から雑菌が体内に入って発症します。
男性は排尿時に痛みをともないます。一方、女性の場合、自覚症状が出ることはほとんどありません。
清潔にしておくことが、何よりも重要な予防法になります。
AIDS
感染してから症状が出るまで:3ヶ月~数年程度 治療期間:薬剤開発中
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が免疫細胞を破壊し、免疫不全を起こす病気です。
HIVに感染してAIDSが発症するまでは、健康保菌者(キャリアー)になるだけで、外観上は健康な状態と変わりません。
しかし一度発症すると、急激な体重の減少、著しい寝汗、下痢などの症状が続き、数年で死に至ることもあります。
B型肝炎
感染してから症状が出るまで:1~6ヶ月程度 治療期間:2~3ヶ月程度
B型肝炎ウイルスの感染によって発症します。ワクチンによって予防できる性感染症です。
発病の初期は体がだるく、吐き気や頭痛、尿の色が濃くなるなどの症状が出ます。
全身に黄疸が出るようであれば入院が必要で、尿は更に濃褐色になり、醤油のような色になります。