お薬(錠剤)を分割しても良いのでしょうか?

お薬の錠剤の分割は基本的には問題ありません。
購入したお薬の錠剤が想定したより成分量が多い場合や副作用などを気にかけ初めは少量から始めたい等の事情があるかと思います。
一般的なお薬はコーティングされていますが、一般的に薬のコーティングが無くても効果等には影響ないと言われています。

ただし、一部のお薬は分割する事で正常な効果が得られないなど「分割禁止」された設計のお薬もあります
その他、効果の面だけではなく分割によってお薬の苦みを感じやすくなる、破片が飛び散る事での弊害もありますので注意は必要です。

例えば、当店で取り扱いのあるAGA治療に使われるフィンペシア(フィナステリド)も分割可能ですが、破片の飛び散りにおける影響には注意が必要といわれています。

これは、錠剤の成分のフィナステリドには男性ホルモンに影響を及ぼす効能があるため、妊娠、または妊娠予定の女性や 小児 しょうに が接触(服用)してしまう事で子供への発育に悪影響がある可能性があります。
つまり、錠剤を分割の際に飛び散る小さな破片でも子供や妊婦には大きな影響を及ぼす危険性があるようです。

また、ペット等の動物が破片を飲み込んでしまう場合にも注意が必要ですね。

その他、成分の変化の可能性もあります。
分割する時に開封する事で「湿気や光」により成分が変化してきますので分割した場合は速やかにご利用下さい。
面倒だからと言って、まとめて必要以上に予め分割しておくのでしたら保存方法に配慮が必要になるでしょう。

▶分割出来ない錠剤とは?

徐放性(じょほうせい)という設計の分割禁止の薬もあります。
お薬によっては錠剤が溶けるタイミング(胃、腸)が考慮され設計された錠剤があります。
もし分割できない錠剤の分割をすると成分の吸収が早くなり強い効果を感じたりします。成分が強すぎるために胃が荒れたりする場合もあります。


▶徐放性(じょほうせい)製剤の見分け方

分割できない錠剤として、徐放性製剤があります。
その錠剤タイプの見分け方としては、医薬品名の後につくアルファベットで見分ける方法があります。

略語
意味
R Retard(遅らせる)
CR Controlled Release(放出をコントロールする)
SR Sustained Release(放出を持続させる)
L,LA LongActing(長く効く)


上記のような略語がついていない徐放性のタイプもありますので参考程度にして下さい。

例外例:ビオフェルミンR錠(Resistance(耐性))のRなので、徐放錠ではありません。

▶カマグラゴールドの錠剤は分割しても問題ない?

カマグラゴールの錠剤は分割可能な錠剤設計タイプのお薬です。

錠剤は比較、柔らかで錠剤の形状が左右上下均等なので簡単に案分で分割できます。

白い部分の成分シルデナフィルは少し苦いですが気にならない程度です。



また、例えばシアリスは20mg/錠ですが、ED軽症の場合は4分割の5mgでも効果がある人もいます。
ですが、錠剤の形状がひし形ですので、均等な4等分は難しいかもしれませんが。


▶フィンカ―の錠剤を分割しても問題ない?
フィンカ―(Fincar) 5mg200錠 Cipla社│AGA・薄毛治療のプロペシアジェネリック

フィナステリド系(フィンカ―プロスカーリシッド)は5mg/錠で販売されているのが多くあります。AGA治療としては通常は1mg/錠が一日の最大量ですが、同成分は前立腺肥大症・前立腺癌の治療にも使用されるため5mg/錠が存在しています。そして、分割して服用であれば経済的に利用が出来るとして人気が有ります。

分割の手間を考えるとフィナステリド1mgなどの方が便利かと思います。

▶ロニタブの錠剤は分割しても問題ない?

ロニタブ10mg1箱10錠(Lonitab-10)|AGA(薄毛)ミノキシジル(ミノタブ)

ロニタブはミノキシジルが5mg/錠と10mg/錠があります。
ロニタブには分割線が入っているのでカッターでの切断もやすくなっているようです。

ですが、錠剤が硬めですので、カッターで押し切る瞬間に錠剤が飛び散ってしまう事があります。
カット時には柔らかい布の上や手で押さえて飛び散らないように注意が必要です。

▶いろいろな「錠剤」タイプ

お薬のタイプも様々です、一部の錠剤タイプは分割が出来ません。
注意する点としては分割できないタイプのお薬があり「徐放性」「腸溶性」には注意が必要ですね。

NO.
設計タイプ
特徴
徐放性錠剤
(じょほう)
薬の成分がゆっくりと溶けだし、効果が長く継続するように設計された錠剤。
効果がゆっくりですので副作用を軽くしたり、お薬の服用回数を減らせます。
分割したり砕いて服用するとお薬の成分の濃度が高いので副作用が出やすくなります。
腸溶性錠剤
(ちょうよう)
胃で溶けずに腸で溶けるように設計された錠剤。
胃から出る胃酸によって効果が出なくなる成分や胃に影響(ダメージ)を与えるなどがある成分の場合は腸で腸で吸収されるようにしている。
錠剤のコーティングに「胃で溶けずに腸で溶ける」コーティングがされている。
糖衣性錠剤 錠剤をコーティングする事で湿気や光による劣化から成分を守る。苦みや臭みを隠している。
口腔内崩壊性錠剤 ラムネのように口の中で直ぐに溶ける。水無、水有で飲める。
OD錠(製品名+「OD」又は「D」):口の中(Oral)で崩壊する(Dispersing)」の意味。
チュアブル錠 咀嚼して服用する。(そのまま飲み込むと吸収が遅くなります。)
舌下錠
(ぜっか)
舌の下に入れて溶かして吸収される錠剤。(舌の上ではありません。)
舌の下の粘膜から直接吸収されるため吸収が早い。
粒状錠

粒上の錠剤を複数服用出来る事で錠剤形状が大きくならない。

粒状錠

トローチ錠 口の中で溶かして服用。口の中や喉の病気の治療に用いられるので、口の中で溶けるように硬めに設計されています。
付着錠 口の中に張り付けるように設計されている。口内炎などの幹部に張り付き治療が出来る。


ピルカッターなどの機具を使えば問題は無いと思いますが、カッターやハサミなどを利用する場合は特に破片が飛び散る事が有ります。
小さな子供やペットなどの動物がいる場合は、その破片を口にしてしまう可能性を十分に考慮してお薬の取扱いをして下さい。


参考資料:

錠剤の上手な割り方(簡単に半錠にする方法)

フィナステリド-wikipedia

アンドロゲン(男性ホルモノ)-wikipedia

錠剤-wikipedia